債務整理の際に注意するべきことって？

任意整理・特定調停・個人再生・自己破産と4つの種類がある債務整理。
それぞれ細かな注意点はあるものの共通して言えることと言えば、毎月の返済はきつくても何とか返済できているのであれば安易に自己破産するのはおすすめしないということです。
しかし、業者の取り立てを今すぐにでもストップさせたいと考えるのであれば任意整理を行ってもいいかもしれません。
借金の金額がかなりの高額であれば特定調停・個人再生を選ぶ人も多いです。

いずれにせよ、借金がいくら残っていて今後返せる目処はしっかりあるのか、いくらずつ返済すれば完済なのかを把握しなくてはどの債務整理が適しているのかはわかりません。

安易な自己破産は良くありませんが、借金返済に苦しんでヤミ金に手を出してしまったり自殺を試みるなんてことは言語道断ですから債務整理をして人生を切り開くことができるのなら勇気を振り絞るべきですね。

では、以下のパターンで債務整理しようとしたときはどのような事に注意すればよいのでしょうか。

人からお金を借りたにも関わらず・借金をしたにも関わらずそのお金を返せずにいる人に対して嫌悪感を覚える人は多いでしょう。
自己破産に関しても、借金の返済が結局できずに終わってしまった無責任な人というイメージを持たれても仕方ないかもしれません。
こうしたマイナスイメージを強く持っていて前へ進めない方はやはり最初のうちは、自己破産なんて自分は絶対にしたくないと思うかもしれませんね。
そういう人の中にはよく、
職場にばれて仕事がくびになってしまうのでは…？
と思ってしまう人が多いのが事実です。
確かに自己破産をすれば官報・市町村役場の破産者名簿・信用情報機関のリストに載ることになりますからばれる可能性が0とは言えません。
しかし、破産者名簿は一般の人が見ることはできない（本人も）ので、一般の外部の人に知られてしまうといった事はありません。
それに万が一職場の人にばれてしまったとしても、自己破産が原因で仕事をくびにすることは法律上できません。
会社側が退職に追い込んできた場合は不当解雇という扱いにもなります。
ですから、どうかマイナスなイメージだけを持たずに前を向いてほしいと思います。

有名な大手消費者金融から最初のうちは借り入れしていたけれど、どんどん返済に行き詰っていき最終的にヤミ金などの悪徳業者に手を出してしまう方は少なくありません。
仕方なく返済のために借りたり不当な利息にも関わらず、半ば無理やり借り入れさせられてしまったケースも少なくないでしょう。
10日に1割の金利が付くトイチはまだ甘いもので10日で5割のトゴなんていう超高利息なヤミ金も存在し、利息を払うのもままならない状態にまで陥れます。


取り立てに関してもえげつないものがあります。
もしあなたが一人暮らしであればあなたが脅されるだけで済みますが、家族がいれば容赦ない脅し電話をかけたり実家にまで乗り込み悪態をついたりそれは地獄さながらです。

愛する人を傷つけることにもなります。

このような業者から借り入れているのであれば一刻も早く債務整理をするのをおすすめします。
（また、今返済が厳しいからと言ってヤミ金に手を出そうとしている人がいたら絶対にやめてください）。

また、過去に自己破産を経験した場合は7年間借り入れができない状況になります。
ヤミ金はこうした人にこそ脅し文句を言ってきますから、借りる気はないと毅然とした態度で対応しましょう。

債務整理を行う時に気をつけなければいけないことの一つに、友人や親兄弟が保証人になってしまっている時。
債務整理と言っても自己破産でなければ、保証人の方に迷惑をかけることなく自身一人で数年かけて返済すればいいのですが、債務整理の種類が自己破産だった場合はあなたの借金が帳消しになる代わりに保証人が借金を肩代わりしなくてはならなくなります。
保証人の仕事や家庭を壊してまで自分の借金苦から逃げたいのか、金銭的不安から精神的にも余裕はないかもしれませんが今一度冷静になって考えてほしいのです。
もしどうしても自己破産の道を選ばなければならない場合は、その保証人の方にしっかりと説明をしましょう。
多重債務で、返済地獄だが保証人のことを考え自己破産しない人が多くいるのも事実ですがだからこそ、自己破産する理由をしっかりと話しましょう。
保証人が肩代わりをしてくれるのか・自分と一緒に債務整理をしなければならないのか…さまざまな状況が考えられます。
保証人がいる場合は、迷惑をかけてしまうこと自体は仕方ないので手続きを進める前にしっかりその方とお話しすることが大切です。