逃げて逃げてどうなる…借金って逃げ続けたらどうなるの？

とりあえず、返済日も無視してその後の電話や郵便なども無視してみることにしましょう。
怖いやくざが取り立てに来たらどうしよう…と不安になっている方はご安心ください。どれだけ無視しようと最初のうちは電話は郵便しかやってくることはありません。
ただし、注意しなければならないのはやって来る手紙の量はとんでもないということです。
初めのうちは一週間に一通ぐらいの可愛らしいペースですが、時が進むにつれて手紙の量は増えていき、手紙に書いてある内容も「裁判所」や「法手続き」といった何だか物騒な文言がみられるようになります。
また、さまざまな電話番号から連日電話がかかってくることも覚悟しなければいけません。
そのため、取り立ての無視を決め込んでいる期間は知らない電話番号に出てはいけません。
もし、うっかり出てしまうと聞いたこともないような債権回収業者からこっぴどく怒られることになってしまいますので…。

さて、手紙も電話も無視しているとどうなるかというと裁判所から指定日に顔を出すように呼び出しをくらいます。
呼び出しだなんて何だか学生時代を思い出す…なんて呑気なことは言っている場合ではありません。
この呼び出しを無視すると裁判所側も本格的に取り立て体制に入ります。
なんせ向こうは国家権力の中でも最高峰の権限をもつ裁判所ですからね、これまでのような手緩い対応では済まされません。
まずは、お勤めをしている方であれば即座に給与が差し押さえられることになります。
ということは、職場にも借金を踏み倒そうとしていることがバレてしまうわけです。
なんだか学校で悪いことをして親に連絡されるときを思い出してしまいますね。
ただし、今回の場合では会社からの信用が著しく落ちてしまうため、今後の出世を含めかなりのダメージを負うことになるということは覚悟しておいてください。
また、給与以外でも財産など問答無用で差し押さえられることになるので、それでもなお借金から逃げようと考えている方は家を出て放浪の旅に出ることになります。

財産も給与もすべて差し押さえられてしまったあとは、何が起こるかというと…何も起こりません。
別に裁判所からの命令を無視したからといって、借金関係は民事裁判となるので逮捕されたりすることもありません。
しかし、差し押さえがなくなる代わりに自分もすべて失ってしまうというのは覚えておいてください。
仕事・貯金・住居…借金から逃げるためにはこれらすべてを捨てなければいけません。
また、今後一切融資を受けることが難しくなるであろうということも覚悟しなくてはいけません。

しかし、こうなってくると一体何のために借金から逃げていたのかというのも分からなくなってしまいます。
こんなことになるのであれば自己破産をした方がよっぽど再起も簡単ですし、何より他人に迷惑をかけることもないので賢明といえます。
現在借金の返済に追い込まれてもう逃げ出したいと考えている方がいましたら、悪いことはいいません、すぐにお近くの弁護士事務所へ相談されることをおすすめします。
借金で一番いけないのは返せなくなることではありません、逃げ出すことが一番いけないことなのです。