万が一の時に備えて民事再生手続きの流れをご紹介

民事再生は弁護士を通しての手続きなので専門的な知識なども多く必要となります。そのため、基本的には弁護士などプロの法律家に依頼することになるのですが、それでも手続きまで資料の準備などで2カ月から3カ月程度の時間が必要となります。
必要な書類としては申請者の個人情報はもちろん、債務状況について第三者でも正確に把握できるような書類、また、民事再生では残った債務の返済は行わなければならないので収入を証明する書類と今後の返済計画も必要となります。
これらの書類が不備なく揃っているか入念に確認をしてようやく裁判所へと手続きを行うことが出来るのです。

手続きは代理人として弁護士の方が代行してくれるのでご安心ください。
裁判所での手続きが完了すると今度は再生委員会との対面があります。
再生委員会とは裁判所に命じられて集められた正当な手続きがどうか見守る調査委員会のようなものです。
この再生委員会が今度の返済計画などをチェックし、最終的に民事再生手続きが正当であるかどうか判断されることになります。
民事再生では債務の理由によって不認可になることはないので、どのようにして債務を作ったかという点は詳しく聞かれることはありませんが、残った債務を返済しなければならないので収入状況などはよく見られることになるのでご留意ください。

再生委員会の審問は大体数週間程度で終わることになりますが、それから実際に民事再生が開始されるまでは数カ月時間を要します。
ただし、弁護士が手続きを行った時点で債務の取り立ては停止するようになっているので、差し押さえなどをされることはないのでご安心ください。
民事再生が開始されれば計画通りに3年程度の時間をかけて債務を返済していくことになりますが、支払い方法として銀行口座への振込や弁護士事務所に預かってもらうなど選ぶことが出来るので、自分にとって都合のよい返済方法を選んでいただけたらと思います。

これまでが一般的な民事再生手続きの流れとなっていますが、民事再生は弁護士に相談してから最低でも半年程度の時間は必要だということは覚えておいてください。

借金というのは一刻も早く手放してしまいたいものだとは思いますが、融資した側にとっても債務が削減されるというのは大きなことでもあるので、民事再生後は返済計画通りにしっかりと残りの債務は完済するようにしましょう。